名古屋大学森研究室 頭部3DCGデータベース

「名古屋大学森研究室 頭部3DCGデータベース」は,名古屋大学大学院情報学研究科 森研究室で機械学習手法を活用して作成された頭部解剖構造の3次元コンピュータグラフィックス(ポリゴンモデル)のデータベースです.
非商用でかつ,研究もしくは教育用途であれば自由に使用することができます(商用使用を目的とする場合や判断に迷われた場合には,下記問い合わせ先までお問合せください).

概要

本データベースは,内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の「バイオニックヒューマノイドが拓く新産業革命」(プログラム・マネージャー:原田香奈子)の研究の一環として開発されたもので,東京大学医学部附属病院脳神経外科から提供頂いた脳疾患患者の頭部を撮影した画像検査データを基に作成されたものです*1
バイオニックヒューマノイド(=ヒトや実験動物の代わりとなるセンサー付精巧人体モデル)の基礎設計図にもなっている「東京大学脳神経外科 頭部3DCGモデル」は,同プログラムの研究の一環として開発されたものであり,世界最高レベルの精巧な頭部3DCGモデルですが,このモデルは検体データを基礎として非常に膨大な開発時間をかけて作成された健常成人(アジア人男性)の頭部解剖構造の標準化モデルです.
しかしながら,例えば,脳のサイズ・形状や血管の走行・分岐など,頭部解剖構造は個人個人で異なります. したがって,頭部解剖構造の理解を深めるためには,こうした解剖構造の個人差を把握することも重要であるといえます.
そこで,我々の研究室では,このような解剖構造の個人差を観察できるツールの提供を目的として,機械学習に基づく自動モデリング手法を活用することで100例を超える頭部3DCGモデルを含むデータベースを作成しました.
東京大学脳神経外科 頭部3DCGデータベース」が1000パーツを超える頭部解剖構造から成る精巧な頭部3DCGモデル1例によって構成されているのに対し,本データベースは大まかに分類された6パーツの頭部解剖構造(頭蓋骨,大脳,小脳,脳幹,血管,神経*2)から成る頭部3DCGモデル105例によって構成されています*3. 本データベースは医療分野における研究開発や教育など,様々な場面での利用が期待されます.

ダウンロード

近日公開予定.

頭部3DCGモデルサンプル

問い合わせ先

名古屋大学大学院 情報学研究科 知能システム学専攻
教授 森 健策
e-mail: kensaku(at)is.nagoya-u.ac.jp) ((at)は@に変更してください)
Tel: 052-789-5689
Fax: 052-789-3815

リンク

ImPACT Program バイオニックヒューマノイドが拓く新産業革命

東京大学脳神経外科 頭部3DCGデータベース


*1 本データベース作成においては東京大学医学部附属病院脳神経外科の通常診療のために撮影され患者個人情報が匿名化された画像検査データを使用しており,この画像検査データの研究利用及び本データベースの公開に関しては,東京大学大学院医学系研究科・医学部倫理審査委員会ならびに名古屋大学環境医学倫理審査委員会の承認の下,実施しております(本研究に使用した画像検査データに関する情報はコチラ).
*2 個人特定を避けるために頭蓋骨は眼科部分が隠れるよう加工されています.また,実際の画像検査データから観察可能な部分のみをモデリングしているため,不完全な頭部解剖構造パーツが含まれていることがあります.本データベースの頭部3DCGモデルの大部分が機械学習手法により自動生成されたものであるため,本データベースの正確性,完全性,有用性は保証しません.
*3 本データベースにおける3DCGモデルは全てSTLフォーマットです.

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